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最終更新日時
2010/04/05 02:58









「Windows Aero」 徹底解説


そもそもWindows Aeroとは

Windows Aeroとは、2007年1月30日に発売された「Windows Vista」の中に含まれている機能の一つです。
この機能は、ウインドウの常識を根本的に覆すもので、Windowsを美しく見せるための機能でもあります。
Windows 95〜2000ではウインドウのタイトルバーやタスクバーは基本的に灰色、Windows XPでは基本的に青色でした。
Windows Vistaでは、この部分が透明になります。


Windows Aeroの機能

Windows Aeroは透明になる機能ですが、どこがどう透明になるのか。
Windows Aeroの機能について、一つ一つ解説します。

機能1 ”Aero Glass”

このように、ウインドウ内のいわゆる「タイトルバー」の部分が、透明になります。
ですが、完全に透明になるわけではなく、あえて少しぼかして、さらに斜めに筋の入ったガラスを通して見るような感じです。

ウインドウのタイトルバーの部分は、
簡単にいえば、背景画面+灰色+ぼかしの合成となります。真の透明にはなりません。
設定すれば、灰色の色を青色や赤色など自由に変えることもできます。

この機能をひっくるめて「Aero Glass」と呼びます。
これは、この透明機能がガラスを通したような微妙な感じで表示されるためです。
この機能は、Windows内の以下の場所に採用されています。
・タイトルバー(ウインドウ名を表示するウインドウの一番上の場所)
・タスクバー(Windowsのロゴが表示されている一番下の場所)
・サイドバー(最大化されているウインドウがない場合のみ)
・スタートメニュー(スタートボタンをクリックした時に表示される場所)
・DVDメーカーやMedia Player、ガジェットの追加画面など一部のアプリケーション、ウイザード
(他のウインドウと比べ、Aero Glassの領域を広く取っているものもあります。)

機能2”開閉時のアニメーション”


Windows Aeroの機能を使うと、ウインドウを開く時、閉じる時、ウインドウを最小化、最大化する時に中身を表示しながら
薄くしていき、最終的に表示したり消したりする「フェードイン・フェードアウト」効果を使います。
旧OSではウインドウの外枠だけがフェードイン・アウトされていましたが、Windows Vistaでは、
ウインドウの中身も含めて全てフェードイン・アウトされます。
この効果により、旧OSとはまた違うウインドウの感触を味わうことができます。

機能3”ウインドウプレビュー”

Windows Aeroが有効になっている場合で、タスクバー内のウインドウの場所にマウスを持って行くと、ウインドウプレビューが表示されます。
ウインドウプレビューとは、ウインドウを最大化する前に中身を見ることができます。
これは機能4の「Windows フリップ3D」を応用した機能ですが、進行している作業の状況を見る時など、わざわざ開かずに
見ることができるので、大きさ自体はそう大きくはありませんが、とても便利です。

機能4”Windows フリップ3D”

これは、Windows Aeroの目玉機能です。
GPUと呼ばれるグラフィック専門の処理部品を使って、ウインドウを立体的に表示します。
矢印キーやマウスのホイールでウインドウを移動することができます。
クリックやEnterキーを押すと立体状態が解除されます。

今までのOSでは、ウインドウは全て平面で表示されていました。
つまり、重なったウインドウは一番前のウインドウが優先され、他のウインドウは重なっていない部分しか見ることができませんでした。
上の図では、ピンクの部分がほんの少ししか表示されていません。そして、一番最前面の紫色が多く表示されています。
これでは効率が悪く、作業の能率も上がりません。一つのウインドウを探すのに、かなりの時間がかかってしまいます。
Windows フリップ3Dではこれを解消。
それぞれのウインドウを斜めにし、位置をずらすことで、表示したいウインドウを素早く探すことができるようになりました。
多くのウインドウの中から探し出す場合に、目的のウインドウを早く見つけることができます。


Aeroを有効にできる「条件」

Windows Aeroを有効にするには、以下の条件が整っていないといけません。
・32ビットの表示色 →画面の設定で確認できます。
・128MB以上のグラフィックメモリ
→ただし共有メモリも含めて128MB以上ですので、VRAMの容量が128MB以下でも有効にできることがあります。
・一定の性能以上のGPU →基本的に2006年製以降のパソコン、グラフィックボードであればAeroは動きます。
・一定の容量以上のメモリ・CPU →Windows エクスペリエンスインデックスと呼ばれる性能を測定するツールで
    一番低い点数が2.0以下だった場合、Aeroは有効になりません。

Windows Vista Home Basicエディションの場合、Windows Aeroの機能そのものが搭載されていないので、
上の条件が整っていても、ウインドウは透明になりません。


無効にすると軽くなる?

Windows Vistaは全体的に動作が遅いといわれており、同じ性能のWindows XPとVistaを
比べた場合、Windows XPの方が動作が速い場合があります。
これは、Windows Aeroなどの新しい機能が盛り込まれたいわば副作用といえるもので、仕様と受け取るしかありません。
Windows Aeroを無効にすると動作が速くなるという説もありますが、場合によっては逆効果となるのです。

今までは画像処理も3Dも全てCPUが行っていました。
ゲームが遅く感じるのも全てCPUのせいで、取り替えたら早くなったり・・・と。
要するに、旧OSでグラフィックボードを使う人といえば、よっぽどのゲーマーということだったのです。
そして、VistaになってWindows Aeroが話題になった時、グラフィックボードが脚光を浴びました。
高性能なグラフィックボードを使えば使うほど、CPUの動作が減り、軽くなるということです。
Windows Aeroは、3D表示を使用します。グラフィックボードは、2Dや3Dの処理を専門に行う部品です。
つまり、Windows Aeroが有効の場合、メインのCPUの動作は少なくなるので軽くなります。
一方、Windows Aeroを無効にすると、処理はCPUにほとんど任せられるのでいわば重くなります。
よって、Windows Aeroを無効にすると軽くなるという説はほとんどの場合で通用しません。



まとめ

・Windows AeroはWindows Vistaの標準機能。(Home Basicには搭載されていません。)
・Windows Aeroは上の4つの機能をひっくるめた総合の名称。
・Windows Aero=「Aero Glass」+「ウインドウプレビュー」+「アニメーション効果」+「Windows フリップ3D」
・Windows Aeroは特定の条件に達したコンピュータでないと有効にならない。
・Windows Aeroはできれば有効をお勧め。


このページの更新

2007/11/3:初版制作。
2010/4/5:第二版更新。文章を一部修正。

その他更新部分に記載のないものについては、ほとんど初版制作日現在の情報です。

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