結果の送信時に一部情報も送信されます。その一部情報の中には、どのOSでスキャンが実行されたかという情報も含まれています。
なお、角界では略して「XP」「Vista」等とも呼ばれますが、グラフの項目の名前を考慮してWindowsをつけた正式名称を解説文中では使っています。
まずはバージョン1.4からみてみましょう。
やはり優勢なのはどの時期を見てもWindows XP SP2。老舗だけに、その威力は今も健在です。その次にVistaといった感じでしょうか。
Windows Vista SP1のスキャン回数は基本的には0ですが、動作確認のため2008年3月に1が入っています。
Windows XPのSP3も公開から約一カ月後の2008年5月に1となり、2008年7月で最多となっています。
サービスパックなどがインストールされ、多くのコンピュータに浸透するのにはどうも時間がかかるようで、それをこのグラフがうまく示しています。
なお、バージョン1.4は、2008年8月以降の送信はありません。(ほとんどが次期バージョンに移行しています。)
次にバージョン1.5を見てみましょう。
バージョン1.4では、完全にWindows XPが優勢でしたが、2008年7月にはWindows Vistaに抜かれるという珍現象が起きています。
Windows Vistaの発売は、2007年1月ですが、その時点では大多数のユーザーは興味を示していませんでした。
しかし、それ以降にいざパソコンを買い換えようとすると全てWindows Vista。
いいデザインの物も、安い物もWindows Vistaに染まっていき、以前と異なるけれども仕方なく・・・と
いう形でVistaパソコンを購入した方が多くいるのではないでしょうか。
多くのソフトウェアでサポート対象外となってきているWindows 2000ですが、
ぽちぽちとスキャンされているのが見て取れます。たあ、このまま衰退していく可能性も完全には否定できません。
今までのWindows市場で最も軽快な動作をするといわれたWindows 2000ですが、その魅力は
今や他の種類のOSと勝負できる物ではなくなってしまったように思います。
人は、OSに「軽さ」より「機能」そして「最新」「安心」を求めているという傾向が強くなっています。
2008年3月より、Windows VistaのSP1が公開されましたが、それに合わせて明らかに
Windows Vista SP1パソコンのスキャンが増えているのが分かります。
無印のVistaももちろんありますが、それを抜いて今後はもっと増えていくのではないでしょうか。
バージョン1.6を見てみましょう。
先ほどのバージョン1.5のグラフではWindows XP SP3が全ての月において0でしたが、バージョン1.6では
多くスキャンされていることが分かります。まさに「SP3ブーム」といえるでしょう。
しかし、それに対して、他のOSではスキャンの数がほぼ0に近くなっていることから、
今後は「Windows XP SP3」と「Windows Vista SP1」の二極化が進むと思われます。
3世代前の2000はもはやその役割を終えてしまったといっても過いではないでしょう。
だからといって、今すぐアップグレードの必要があるとかというのではありません。
確かにいろいろな面で心配はありますが、使いたいのであればずっと使い続ければいいのです。
自分のパソコンは、自分で飾る物なのですから。もちろん、自分で管理する責任もあり、その分自由もあります。
最後に全バージョンのグラフを見てみましょう。
2008年1月にはWindows Vistaの無印とWindows XP SP2が優勢でしたが、2008年7月頃を境にバトンタッチします。
2008年10月では多少Windows XPのSP2も残ってはいますが、大多数がSP3に移行し、Windows VistaもSP1に移行したことが読み取れます。
つまり、この時期が更新のピークということになります。
Windows Update等による自動インストールが働いたか、あるいはメーカー製パソコンなどへの導入が広まったことがひとつの要因と考えられます。
ただ、公開直後の2008年4月に既に7台のコンピュータにインストールされていることから、
多くのユーザーがインターネットから更新プログラムを受信して適用しているという体制も見て取れます。
つまり、多くのヘビーユーザーはハードウェアもソフトウェアも「最新」を望んでいるということが分かります。
頻繁に作業をしていては時間もお金もありませんから、早くて数ヶ月おきに、遅くて数年おきにコンピュータに対して
マイナーチェンジを繰り返し、これが年々性能の平均値を上げているひとつの要因のように感じます。